わぎょうの日記

アニメ・映画・雑記ブログです。

小さな店が大きい店と戦って勝てるのか?

小さな店が生き抜いていく為には

どうすればいいのだろう

凄い発想?

あっ!と驚く大発明?

そんな悩みを持っているだろうと思う

道内大手パチンコ店に5年間

戦いを挑んだ、何のスキルもない高卒のおっさんの体験談である

諦めたら、そこで終わり

当たり前の事であっても続ける努力

これが”やはり一番なのでは”と思う

規制が入ってしまったら継続は厳しいけど

思考を停止させなければ

打開策はきっとあると信じている。

その努力こそ”継続は力なり”だろうし

運を味方につける事にもなるのだ

 

状況説明

顧客の大勢の皆様方に大手店が来たら

”この店潰れるんじゃないの?”

よく言われました。

それでも

”いや~大丈夫っすよ~”

と返してきました。

なんせ大手は遊技台1000台を保有

TVCMもバンバン流れてる有名店

かたや遊技台300台弱TVCMなしの弱小店

沢山の方が無理だと言っていた。

だが、それでも最低粗利益の目標ライン割らずに

耐えていた。

その当時は業界未経験の副店長と主任(わぎょう)とで

既存のイベントに新イベントをかませながら

頑張ってきました。

元々平日はピークで百数十人入っていた

そして土日は二百人弱だ

まず立地は駅前、大型スーパーが2店舗が歩いて5分圏内だ

だから土日は女性子供はスーパーへ

男性諸氏はお買い物が終わるまで遊技すると言う構図が出来ていた。

千台規模の大型Pもまた歩いて5分なのだ

目標の粗利益から10%ダウンの状況で

副店長は退職していった。

それからして、姉妹店で副店長と主任やられていた二人が

一人残された店に派遣されてくるのである。

がしかし結果的には75%もダウンする結果になってしまった。

 

何故持ち直す事が出来なかったか?

  • イベントの廃止
  • 状況を分析しない
  • リサーチしない

これらをせずにと言っても全くしなかったわけではないが

たったの数10分のデータ分析とホール観察

コンサルタントでも、これで終わらせる訳はない

だけど彼らは”もう大丈夫、俺ら来るから任せておけ”と言っていたのだ

イベントの廃止

彼らが来る1週間前に全てのイベントを中止を要請された。

”はぁ~っ!なんで?楽しみにしているお客いるのに?俺イベント説明したよな?”

と思いながら苦虫を嚙み潰す思いで中止にした

戦いを共にしていた戦友(従業員)達も困惑していた

主力のイベント2本は集客力は良かった

稼働率50%近い数字を出していた。

この日は出玉率の高い島を設定して

赤字か±ゼロ付近で着地するようにしていた

平日の昼間は女性陣パチンカーを喜んで貰い

夕方に男性陣にもお裾分けを心がけていた

その他の新イベや平台イベも平日の集客に

主力イベには敵わないが貢献していた

なのに中止・・・

当然、彼らが来る1週間後には集客力が下がっていった

状況分析

先に書いてしまった状況以外に

まず立地は駅前、大型スーパーが2店舗が歩いて5分圏内だ

元々平日はピークで百数十人入っていた

そして土日は二百人弱だ

そして、屋内アトラクション施設も5分圏内だったので

土日は女性スーパー子供はアトラクション施設へ

男性諸氏はお買い物が終わるまで遊技すると言う構図が出来ていた。

千台規模の大型Pもまた歩いて5分なのだ

スーパーの特売日が水曜日と金曜日なので

主力のイベントは買い物前、買い物帰りに寄っていってくれる

大した知識無くても、ここまで分析できるのにしてなかった。

自分が報告したことは右から入って左から出ていったらしい

自分が高卒だと言う事も加味していたらしい。

彼らは口を開けば”経営哲学”と抜かしていた。

”経営哲学ってなんぞ??”

リサーチ

自分からの報告以外にも普通は聞くものと思っていたが

従業員へのヒアリングを行わなかった

イベントはどうか?お客はどうか?

土日は〇〇さんから見てどうなの?

とかありそうなものだが全くなかった

おれの考え方がおかしいのか?

 

彼らが来て1週間後新イベント開始

だが平日の集客力は又一割と下がっていった

来るまでの準備期間で考えて、

そして発表なら遅くはなかったが

完全に後手に回った感が抜けない

数年彼らはこんな調子で謳歌していた

毎日パチンコ台と睨めっこして

粗利確保を頑張っていた

もう一人の主任はスロット担当していたが

上手く利益確保できていなかった

そのとばっちりは何時もこちらに向かう

”パチンコでなんとかしろ”

”新台スロット機械が甘いから”

しまいには

”裏技でもオカルトでもいいから何とかしろ”

オイオイ、それが俺よりキャリアがある人間のいうことか?

それで頭を悩ましていると

”すぐ塞ぎ込む、相談しない”

等と他に話すので本当に頭が痛かった

目標粗利益がとうとう25%落ちた所で

パチンコ経営コンサルタントが入る事が決定した。

入る前に説明っていうかミーティングがあったんだけど

当り前の事いいながら、矛盾した事も言っているのに気づいた

大丈夫なのか?

結局彼らはコンサルタントも批判したし協力的ではなかった

コンサルタントも入れたが状況は更に悪化の一歩を辿っていった

店長と主任が去ることになった時には目標利益の半分以下となっていた

 

立ち上がる為にはどうするか?

二人が去って暫定的に店の責任者のなった

本当の所、数年も前から店舗管理者として

警察に届け出している

店では主任の肩書だったが店長となった

どう立ち上がればいいのだ?

粗利益はもうすぐ1/4になるぞ

考えたのは

  • コンサルタントを切る
  • 店の強みを探す
  • 新台入替を止めない
  • 広告の配布範囲の調整
  • 店のルールの徹底
  • 教育
  • 面白い台良い台を選定する

の以上だ

コンサルタント

月々50万支払われていた

わぎょう的には新台が1台買える

最初は色々相談していたが

ある言葉で”これは、あかんやつじゃん”

と思ったのがきっかけだ

スロットコーナーの客落ちを心配で相談していた時

何の根拠もなく”下げ止まりますから”

こう言い放ったからだ

イベントの提案も装飾関連も

こちらから相談して行っていたので

もう必要ないと判断し

社長と相談して契約解除した

店の強みを探す

何かの雑誌を読んでいた時に

ランチェスター戦略に目が留まる

”弱者が強者に勝つ為の戦略方法”

この時のわぎょうには魅力的な言葉に映った

www.kaonavi.jp

ネットで読んで参考にしてみた

先ずはどう戦う

敵地の状況を再度確認、従業員はどんな感じか?

そして導き出した

”うちは従業員のスマイルを武器にしよう”

狭い小さい店なんだから何事も親切丁寧

一挙手一投足に注意しよう

従業員面接も兎に角笑顔が見たいので笑わせるようにして

素敵な笑顔の持ち主を雇い入れていた

やっぱりお客様への印象を強く与える要素だけは

最重要と言える。

新台入替を止めない

集客の一番の肝と言ってもいい

だが、お金はそんなに掛けられない

中古台(なるべく最新に近い台)を入れる

大手のパワーゲームに敵わないけど

面白いと思える台は入れる

面白い台は時間が経っても面白さは変らない

だから、メーカーの新台発表会には足繁く通った。

自分が面白いと言えないのは

自信をもってお客に勧められないからだ

1台でもいいから最新台は入れるを実行

 

広告

そんなに大きくない街だが、

会員数に合わせてチラシの配布範囲の調整するようにした。

そして、新聞数社の広告が被らない様にも工夫

これは例として、その地域に3社配られていて

A社が5000部、B社が2000部、Ⅽ社が500部とする。

その地域が一般と事業主と合わせて7000世帯あったとすると

ここは概ねA社が強いとして選択するという方法で

地域ごとの部数調整した。

広告の内容や見易さにも手を加えるようにしていた。

Pワールドの登録を継続して告知等の周知徹底を図る

インターネットによる閲覧を積極的にして

会員登録の勧誘を行う

これらによってひと月辺りの経費の削減や

営業成績にも貢献ができた。

店のルール

どこの店も同じ文言があるが

特に気をつけたかったのが空き台

遊技をなさらないお客さまには

座らない様にしてもらう

何故なら、その台を打ちたいお客様の為のルール

遊戯しないお客様が占有を許してしまうと

打ちたいお客様が遊技されないで帰ってしまうからだ

常連のお客様は大事だが、

遊技してこそのパチンコ店なのだから

スタッフ全員で力を入れて取り組んだ。

聞いていただけないお客様もいて

「こんな店潰れるわ」

なんてお言葉をいただきました。

教 育

朝夕の挨拶、お辞儀、言葉遣い、身だしなみ

朝のミーティングで徹底した。

挨拶は超重要ですよ。

暗い顔でトーン低い声で挨拶されても

悪い意味で記憶に残すよりも

全く逆の方が仮に負けてても

”明日も来るわ”とか”お兄ちゃんの顔見に来るわ”とかの

お言葉を頂けるのである。

後者は殆ど年配の方々の方が多いいです。

これに伴いお辞儀、言葉遣い、身だしなみも

生きてくるのであります。

接客マニュアルを作り配布して教育していった。

いろいろ接客マニュアルをインターネットで調べて

作りましたよ。

それまで、自分すら使ったことのない

謙譲語、丁寧語だのを一覧にしたり、

店のルールやお客様の接し方とかを網羅した

冊子作りを力入れましたね。

この当時は髪の色なんかも

カラーチャート使ったりして苦労しました。

 

面白くて良い台を

これはわぎょうの仕事だが、

新台発表会には足繫くいって

面白い台を探した。

先ず自分が面白くなかったら

お客様が遊技しても面白くないし

長く遊んでくれない。

わぎょう的に考えていた。

わぎょう的には版権ものなら

世界観が壊されてないもの

世界観が感じられる演出

そして使われてる楽曲ですね。

”オタクが見ている目で判断する”です。

営業マンの言葉を信じない訳ではないが

自分も、一オタクなので、

そう感じなければ意味が無いように思えた。

金銭的難しい時は積極的にオーナーに相談して

導入する方向に走れるよう説得した。

年々上がる遊技台の価格も考慮しながら

機械選定に尽力したのである。

結 果

勝ち負けではなく共存出来るかだ

パワーゲームでは太刀打ち出来ないのは目に見えている

結果は5年店長をやって

目標粗利の10〜15%ダウンまで修復は成功した。

前店長が来た頃位には戻った事になる

もう少しで完全に戻す事ができたが

自分の行動や甘い判断の為に退職してしまった。

見方を変えれば味方になる。

この言葉も自分の思考に影響を与えた

隣が開店した・・・顧客が減るじゃなく

顧客を集めてくれる。

溢れれば、こちらにも利点がある

こちらの存在にも顧客に気付いてもらえる

と日々考えた。

勿論存在に気付くよう外の掲示物などにも尽力した。

どうしようもない事多かったけど

5年間、思考停止しなかった結果

元に戻せた事は成功と言える

この当時の戦友達の協力の賜物ともいえよう

この間で読んだ書籍は

チーズはどこへ消えた

ドラッカーのマネジメント

思考は現実化する・・ナポレオン・ヒル

の三冊だ

孫子の本にも興味があったけど

読まずじまいだった

兎に角、思考を止めず

トライ&エラーを繰り返し続ければ

見えてくるものは必ずあると締めくくるとしよう