※画像はYOUTUBEから引用
禁酒法なんて法律があったら、憂さを晴らす
のにも飲めないなんて
なんて時代だ!
憂さだけじゃなく、お祝い事にも飲めない
淋しい時がアメリカにもあったのね。
そんな時代の捜査官VSマフィアの実話が元に
なった映画
『アンタッチャブル』
ご紹介します。
始めに
最初の出だしの音楽が妙に緊迫感を煽る。
それが、印象強く今でも思い出してしまう。
主演ケビン・コスナーだが、共演者のショー
ン・コネリーの演技が最高な味を出している
セリフで警官の心得を話すところとか、スト
ーンを面接している時とかも結構忘れられな
いシーンである。吹替ならショーン・コネリ
ーといえば若山弦蔵氏が定番なので、字幕版
を観ているはずなんだけど、自然と声優さん
で脳内再生されてしまうくらい好きな作品
監督のブライアン・デ・パルマ氏で筆者が観
た映画は、キャリーとボディ・ダブルだが、
この作品が一番だなともう一度言ってみる。
あらすじ
密輸した酒の売買で血で血を洗う縄張り争い
のシカゴのマフィア達、しかしマフィア達だ
けの抗争では終わらなかったのだ、一人の少
女と飲食店が犠牲になるのだった。
密輸した酒の購入を断れば死の制裁が待って
いる。
そんな時にシカゴ警察に財務省の特別捜査官
エリオット・ネスが送り込まれ取り締まりを
開始する。最初の手入れはカナダから密輸さ
れた酒だったがガセネタだった。
散々な気分で落ち込むネスは一人の警官と知
り合う、紙屑を川に捨てたネスを諫め警官の
心得第一「毎日生きて帰る」を言って去るの
だった。
警察官も当てにできない状況でも諦めきれな
いネスは、川で知り合ったマローンに協力を
求めるが一度は断られてしまう、だがマロー
ンはネスの前に現れ警察の中では協力者は募
れないと言い、警察学校で訓練生のストーン
を仲間に加える。
ネス、マローン、ストーンとそして財務省で
経理にいたウォレスの4人で銀行の地下にあ
るアル・カポネの密輸酒の貯蔵庫に向かい初
手柄をたてるのだった。
カポネは黙っていなかった、ネスのもとに金
を持たした議員や家族を脅かす殺し屋を手回
しする。家族は安全のために即日家から離し
、ネスはカナダに向かい密輸を阻止すべく向
かう。カナダの騎馬隊と共に激しい銃撃戦の
中、見事取引を阻止し証人を手に入れたネス
シカゴではアル・カポネ告訴されるニュース
で盛り上がっていた、証人を安全な場所に護
送しようとウォレス達はエレベーターで又手
を回され証人共々射殺されてしまう。
この光景を見て怒りを募らせるネスはカポネ
の元へ行くが、マローンに制止されてしまう
のだった。
証人を失い諦めかけてるネスにマローンは絶
対に諦めるな帳簿係を探すからと諭す。
エリオット・ネスとアル・カポネの戦いの終
止符は?
マローンは帳簿係を見つけ出すことが出来る
のか?
カナダ国境付近
突然の捜査官たちの奇襲で逃げだすカポネの手下
混乱する取引現場
帳簿を持ったジョージを確保
キャスト
エリオット・ネス:ケヴィン・コスナー
ジム・マローン:ショーン・コネリー
ジョージ・ストーン:アンディ・ガルシア
オスカ―・ウォレス:チャールズ・マーティン・スミス
フランク・ニッティ:ビリー・ドラゴ
マイク・ドーセット署長:リチャード・ブラッドフォード
ウォルター・ペイン:ジャック・キーホー
帳簿係ジョージ:ブラッド・サリバン
キャサリン・ネス:パトリシア・クラークソン
蝶ネクタイの男:ヴィトー・ダンプロシオ
スクープ:スティーブン・ゴールドステイン
アンダーソン警部補:ピーター・エイルワード
地方検事:クリフトン・ジェームズ
カナダ騎馬隊長:ロバート・スワン
市会議員:デル・クローズ
ブラックマー夫人:コリーン・ペイド
ネスの娘:ケイトリン・モンゴメリー
判事:アンソニー・モッカス・Sr
母親:メロディ・レイ
スタッフ
監督:ブライアン・デ・パルマ
製作:アート・リンソン
脚本:デヴィット・マメット
音楽:エンニオ・モリコーネ
撮影:スティーブン・H・ブラム
編集:ジェリー・グリーンバーグ
衣装:ジョルジョ・アルマーニ
配給:パラマウント映画
実話では
ネスは囮?
国家の敵カポネを摘発する為に、所得税と禁
酒法の2つのルートで挙げようとしていた。
ネスは目立ちたがり屋だったので禁酒法チー
ムの主任に抜擢し、囮に使ったのが真相と云
われてる。
チームのメンバーは?
作品では3人だけど、財務省が任命したのは
11人の役人
ネスは妻帯者じゃなかった?
カポネの逮捕後に家族を持った。
銃撃戦はなかった?
作品では派手な銃撃戦の描写はあるが、メ
ンバーは一度も銃を撃つ事はなかったと証
言している。メンバーを失う事もなかった
そうだ。(ただし、正式メンバーでないネス
の運転手は殺害されている)
買収されてた?
実際はメンバー数人は買収されてた。
ネスは立件してない
脱税はネスとは違うチームで立件したので、
ネスの禁酒法違反容疑では立件出来ていない
ネスはカポネと度々会っていなかった
法廷で会ったのが初めてである。
だから、このシーンは無いのである。
裏話
ストーン役は最初はビリー・ドラゴだった?
フランク・ニッティ役はアンディ・ガルシアが
演じることになっていたが、ガルシアの演技力
の高さからジョージ・ストーン役に変更された
カポネ役は?
製作サイドはボブ・ホスキンスを予定してが、
監督がデ・二―ロ強く推したそう。
多忙なスケジュールの為、最短で出演シーン
の撮影を行った、その時デ・二―ロは頭髪を剃
り、ボディスーツを着て、顔だけ太らせて撮影
をしたそうです。
階段の名シーンは
今でも語り継がれるほどの名シーンがある。
それは階段落ち!
のシーンが引用されているが、監督はする気が
なかったのだ、列車を舞台にした派手なシーン
を考えていたが、予算がなくなった為仕方なく
階段落ちを思いついたの事
面白いシーン
何と言ってもこのワンシーンは捨てがたい。
密輸酒の取引を取り締まるべくカナダ国境
でのシーン
ウォレスがストーンが撃たれた後の猛反撃
後の、樽から漏れたウイスキーで喉を潤す、
ここが最高に緩くなった感が強い。
オイオイ、捜査官が良いのか?(笑)
ショーン・コネリーは
今作で第60回アカデミー賞、第45回ゴール
デングローブ賞の両賞で助演男優賞受賞し
日本でも第30回ブルーリボン賞外国作品賞
を受賞している。
裏話でも、007以降はスランプ状態だった
今作で受賞してから、長く活躍している。
007シリーズや数々の映画に出演しているが
筆者的にはインディ・ジョーンズ最後の聖
戦、レッドオクトーバーを追え、などの後
期の作品が好きですね。
終わりに
最初から物語が始まるまでの緊迫感ある
BGM、そして、衣装や小物などのカッコ
良さが伝わりますよね。
禁酒法の時代ではあるが、コート一つと
ってもカッコよさがあります。
アルマーニが衣装提供しているのだから
と言われたら、何も言えないけど。
先程も書きましたが、字幕であっても、
津嘉山氏や若山氏、富山氏の声に脳内変
換されてしまうの程、好きなのです。
作品中はネスよりもマローンに目が行っ
てしまうほど、ショーン・コネリーの演
技に見入ってしまうのは、彼が賞に選ば
れた証明ではないだろうか?