1980年代の背景のメガシティ
10代20代の憧れの大都市
眠らない街と様々な呼び名
のある大都会「東京」
そんな東京を舞台にした。
『メガゾーン23』
ご紹介します。
はじめに
大袈裟ではないが、今でも一年に一回は
見ているアニメ。
特に1作目と2作目は思い入れも深い作品
である。自分がバイクに乗る切っ掛けに
なったと言っても過言ではない作品なの
だ。バイクがロボットに変形もさること
ながら、美樹本氏のデザインのイブに萌
えていたのは間違いない。80年代の光景
を感じつつ、バイクで東京を闊歩してい
た事を懐かしみながら、危険な行為では
あるが、すり抜けしてカッコ良いと思っ
ていた頃に恥ずかしさを思い出させ歳を
感じる。
三部作
メガゾーン23 1985.3.9 OVA発売日
メガゾーン23Part2秘密く・だ・さ・い
1986.4.26 OVA発売日
メガゾーン23Ⅲイブの目覚め 1989.9.28
解放の日1989.12.22
OVA発売日
あらすじ
20世紀を謳歌していた若者が、ひょんな事
から見たことのないバイクを手に入れる。
その若者の名は矢作省吾、そのバイクは、
BMWも潰してしまうほどの大きいバイクだ
った。怪しげなスーツの集団に襲われ友人
を失う事で「そんなに隠したいのなら晒し
てやる」と日本中に晒すことを決意し、TV
番組『時祭イブのONLY YOU』に出て晒そう
とするが失敗する。
省吾は唯、舞、智美たちが住むアパートの
ガレージを借りてガーランドを隠すことに
した。智美が唯からバイクがロボットにな
る事を聞き、映画作りの話と省吾に出演依
頼をする、映画作りの仲間となり智美のロ
ケハンに付き合う事になった。
ロケハン中白バイに追われた省吾達は、見
知らぬ無人の廃墟を目の当たりにした、又
しても驚きの事実の直面するのだった。
そして、更にイブのバックコーラスが決ま
った舞だが、イブと一緒だと思いきや本人
不在の撮影でイブ本人は別撮りで後で合成
するというのだ。悲しみの舞を見て不思議
に思った省吾はTV局へ潜入し、更なるの真
実を知ってしまう。時祭イブはコンピュー
タが作り出した、まさに偶像(アイドル)だっ
た。
それらの秘密を抱え苦悩する省吾、そして
事態はあられもない方へと進行していくの
だった。
スタッフ&キャスト
スタッフは、あの
『超時空要塞マクロス』
マクロススタッフが再結集して製作された
のは知る人ぞ知る作品である。
シンボルキャラクター
である時祭イブをデザイン:美樹本晴彦氏
(戦えイクサ―1・破邪大星ダンガイオー等)
立体的超高速戦闘
原作者で監督でもある・・・石黒昇氏
キャスト
矢作省吾:久保田雅人
時祭イブ:宮里久美
高中唯:川村万梨阿
村下智美(左):富永みーな
夢叶舞(右):荘真由美
B.D.・・・塩沢兼人
見どころ
疾走感
バイクでのすり抜けシーンがあるのですが、
あの当時としては、なかなかの疾走感だった
と思います。
また、この時掛かってる曲も最高に疾走感を
醸し出している。
しかも実際にカメラを持ち出して、サンプル
を撮るために走ったそうです。
バイクの疾走感を表現する為とは言え、凄い
事だと思いますし、こうゆう発想が後に語れ
られる「板野サーカス」を生むのだろうと思
いました。
遊び心
どこかに見た事のあるキャラが潜んでいます
目を凝らさないと見過ごしちゃうかもしれな
い。例としては、
①ルパン三世と次元
②エルガイムのファンネリア・アム
ちなみに黒人でサングラスのおじさんは、昔
の有名なCM(ホンダDJ1)に出演していて、ダ
ンスシーンは武富士のCMを思わせました。
参考までに、Part2もあるのですが作画タッチ
は違いますが続き物となっています。
2作目のタッチは、劇画タッチになり、主人公
わるのです。視聴に関しては、どちらもHな
シーンがあるので注意です。
バイクが変形
最初は普通にロボットアニメと認識してみて
いました。バイクがロボットに変形なんて『
モスピーダ』を思い出させました。
実は、アートミックが1983年に企画したTV
アニメ「機甲創世記モスピーダ」の後番組の
企画が原型だった。
お気づきであろうか?1作目の発売日
そう!3月9日ミクの日です。
新宿ミラノ座にて2作品上映しました。
Part2の上映時は1作目も上映しましたよ。
時祭イブ
イブはコンピューターに歌詞・曲・ダンス
・姿かたちも作られたアイドル(まさに偶像)
なのです。
まさかね数年後に初音ミクちゃんが出てきて
『メガゾーン』の世界がやって来たと感じた
のは『メガゾーン』を知っている者なら、皆
そう思ったに違いない。
CVは・・・
CV担当は当時15歳の宮里久美ちゃん
声優としての演技は素人感満載ですが、応援
してました。
劇中の主題歌など歌う歌手でもあります。
そういえば、「マクロス」でもミンメイ役で
飯島真理氏も声優初挑戦でしたし、歌も歌っ
ていましたね。
楽 曲
「背中からセンチメンタル」
編曲:鷺巣詩郎/歌:宮里久美
「風のララバイ」
編曲:鷺巣詩郎/歌:宮里久美
「TOMORROW BLUES」
作詞:境ジョージ(板野一郎)
作曲・編曲:鷺巣詩郎/歌:宮里久美
エンディングテーマ
「淋しくて眠れない」
作詞:境ジョージ(鈴木敏充)
作曲・編曲:鷺巣詩郎/歌:タケウチ・ユカ
まとめ
こっから、ちょっとネタバレ含みます。
東京23区がそっくりそのまま宇宙船に?
しかも核戦争後500年後未来だったかな
1作目は作画中色々お遊びがあります。
なんか見たことあるキャラが・・・
武富士のようなシーンとかあるので探す
と面白いですよ。
『今が一番いい時』というセリフに時代
背景を感じさせます。
1980年代バブルの最中、日本人は幸せだ
った。というのは一部の人間だけかと思
っていたが、今となっては実感する文で
ある。
ちょっと前に思ったのだが、「山・海・
港」あったのか?と言う疑問の一つが
今も残っている。
エンディングシーンは流れる曲が素晴ら
しく、動画の中の省吾の心情などが表現
されている。やはり『風のララバイ』か
ら『寂しくて眠れない』はファンにとっ
て最高のくだりだと思います。
追記
な・な・なんとぉ~輸出用のメガゾーンは
エンディングが違うのです。
作中では飛行場があって、今まさに飛び立た
んとしているシーンがありました。
疑問符が飛び交ったり、色々な感嘆符が湧き
出てきましたが、その当時のアメリカ映画の
様にハッピーエンドで終わるのです。