このタイトルは記事と言うのもおこがましい物である。
薄れゆく記憶を補填とボケ防止の為だけの半世記である。
2013年も好調
2013年のボーナス額も昨年に続き好調だった。
ただ従業員教育が一部の社員だけ遅れていたのだ、人によって態度を変え、他の社員への悪口陰口と誹謗中傷酷いのが一人いた。
関係のない人間まで巻き込んで事を大きくしてしまうのだ。
主任に任せっぱなしが悪かったと、
今となっては「ああしとけば良かった」と反省している。
それと成績維持もしながらだったので、イライラも募っていた。
正に自らの未熟さが露呈してた瞬間だよね。
年を明けてから、オーナーの息子さんが専務として加わり、体制強化していく流れだった、若い専務は従業員がたに気を配り、何が足りないのか、どうして欲しいのかをヒアリングを行っていた。
この事で,問題の社員は専務に近づいて行った。
後日、情報収集行ってた専務から、こう伝えられた。
「店長、仕事のマニュアルありますか?」
「はい、ありますよ」と言って
机から労働規約と自店でまとめた接客マニュアルを机の上に出した。
「これですね」とマニュアルの方を刺した。
専務は手に取りパラパラとページをめくると、こう言った。
「これじゃなく、機械関係のトラブルとかのマニュアルなんですよ」
機械関係は大体似てる構成と言えども、メーカーによって機械式であったり、電気式だったりするので、統一マニュアルはないのだ、だからトラブル発生時はメーカーごとに仕様書見ながら対処しているのだが、こういってくると言うことは女子ではない。
だが憶えてみたいと言う女子もいない事はないが稀である。
古いメンバーでもないから、誰から聞いたのかは察しがついた。
「もっと誰が見ても解るマニュアルが欲しいみたいなんだよね」と専務が続けて言った。
「解りました」と答え、さてどうするかと考えた。
メーカー関係なくパッと見て解るマニュアル、初歩的なトラブルの解消方法の部位を示すような、写真付きでとかぐらいしか考えられなかった。
そんなこんなで数か月後、副店長と主任が退職するという事件発生
副店長・主任の両名去る
オーナーから両名はどうして辞めるのかと問われた時、以前彼らからこんな事を聴いていたのを思い出した。
まだ子供が小さいうちに仕事何とかしないと、風俗営業だからずっとは続けられないと聞いていたのだ、解らない話ではなかった。
パチンコ屋の店員って子供にしてみたら恥ずかしい仕事かもしれないのだから、自分も親の職業には恥ずかしいと思っていたから解るのである。
でもどうやら、そうさせたのはその事とは違うと言うことが退職日が近づいて来るうちに自分は気付いてしまった。
年明けから、専務と一緒に行動し、うまくいかないスロットの設定や従業員教育、マニュアル作成にストレスを抱えていた、これが爆発し物に当たってしまったのである。
大人として恥ずべく行為だ
そしてその物とは返却すべき箱だった
知らなかったとは言え、蹴破ってしまった。
それをこの両名が治しているのを見てた、
そして次の日から自分に対しての様子が少しづつ変っていったからだ。
謝っていれば、ちょっとは変ったかもしれないと反省している。
二人にはパチンコのメンテナンスを担当させていたので、更にストレスがかかるが、しようがない。
退職予定日の2週間前から、メンテナンスは自分一人でやることにした。
彼らには悪い事をした償いとして一般社員と同じ時間で帰宅させた、自分は集金業務を熟しスロットの設定を彼らが帰る時間までに終わらせ
その後深夜または朝までかかってパチンコの全台メンテナンスを行った。
本当は退職までに終わらせる予定だったが可なりずれ込んでいた。
来る日も来る日もメンテナンス、ずっと任せていたのであちこちが微妙に違うのである。
”わぎょう式はメーカー推奨とも違うオリジナルのやり方だからだ”
回転数管理(1000円で何回ではなく、分間当たりの回転数)ベース管理(分間当たりのお客様への戻り玉数)等々の数値管理をしなくてはならない。
このような細かい管理で日々営業を行うのである。
計画・実行・チェック・行動 つまりP・D・C・A
全ての台を閉店の時間前に数字を把握して、明日はどのように営業するのかを決めるのである。
釘が一本でも決まった通りでないと数字は変っていくのである。
トラブル時にスタッフが知らずに引っかけて曲がってしまったり、折ってしまったりした場合、数値異常として出る事があるのだ。
だからメンテは大事なのだ。
そして両名は退職していった。
孤軍奮闘
二人が去った後、1週間一人で黙々と朝4時まで、または明けて開店までと頑張っていた。
自分の理想の数字が出るまで釘と格闘していた。
曲りなりにも一応自称であるが釘師と思っていたからだ。
そして頑張っている最中、後に反対勢力となる一人が現れた。
同一チェーン店で主任の経歴を持つ彼にオーナーは、副店長の役職を付けたのである。
前の店ではスロットの担当なので任せる形となった。
前の店では良い噂を聞いていたので安心しきっていたので、自分はパチンコに全精力を傾けた、それが功をなしたか、粗利益が少しづつ持ち直していった。
だが、安心しきって任せた筈のスロットが低迷し始めていた。
彼は言う「広告出しても意味がないのでわ?」自分はこの言葉に絶句せざるえなかった。
何故なら小さい店だが今まで力を入れてきた、載せる内容も試行錯誤してきたのに
”はっ?意味ないだと”
表情には出さなかったが心の中では大騒ぎしていた。
当り前の事を、ただやり続けるのではなくて、絶えず新しい事を考えてやり続ける
これこそが「あきない」仕事だと思っている。
商売において口コミ、宣伝広告は必須だろと思ってやってきていたから猶更である。
そして彼は冷蔵庫を置きたいと言い出す、夏を前にしてアイスを置きたいと言ってきた。
そして冷蔵できる景品を用意したいと言っていたので、広告の事は別にして、悪い案件じゃないので「うんやってみよう」と快諾した。
味方が消える。
自分を推してくれてる男子二人が例の奴の毒牙にかかる。
自分が朝までかかってメンテしていることを知っていてくれた。
パチンコのお客も少しづつ増えてきていたので自分を支えてくれていた。
だから彼らに甘えてしまったのかもしれない。
彼らに倉庫の廃棄台を片付けてリストを作ってくれと頼んだのだ、
そして、倉庫で休憩してもいいよ言ってしまったのだ
これが悪かった。
ある日倉庫へ奴と仲の良い女子が行って休憩しているのを見られてしまったのである。その事を奴は副店長に密告していた。
彼らは副店長には事あることに嚙みついていたので、副店長からは煙たがられていたから、非常にまずかった。
此方が動く間もなく、オーナーの耳に入り面談の形となった。
結果はもちろん退職となってしまった。
彼らは自分に「すみません。力になりたかったんですけどダメでした。」と言って来た。
自分も「俺の配慮が足りなくて御免な」といった。あの時ちゃんと休憩は決まった形で取れよと言っていれば、こうはならなかっただろうと今は思う。
八月のある日
問題の奴が数週間休んでいた。
最初は出勤してきたが途中で具合が悪くなり退社していくのを繰り返し、そして休んでいった。
副店長が出社した時に話を聞いたそうだ、「ご飯が食べれないんです。眠れないんです。」と言ったそうだ。
休むのは自分と同じシフトの時ばかりだった。
だから当然話ができない。
そんな訳で専務とオーナーが奴を呼び出し話を聞くことになった。
自分的には顔色の良いご飯食べれない人間は見たことが無かったと言いたい。
奴は口が上手いのは知っていたので、本当の事ちょっと、嘘が殆どと思っていたのだ。
まさか人生経験豊富なオーナー達が口車に乗せられるとは思ってもみなかった。
そして9月まで孤独に頑張った。
オーナーは社員全員と緊急面談していたらしいとゆうか、専務がヒアリングを行っていたのだろうと推察する。
9月のあくる日の早番にその時はやってきた。
オーナー室に呼ばれ腰を掛ける。
そしてオーナーはゆっくりと話し始めた。
「お疲れさん、店大丈夫か?」
「大丈夫です」
「社員全員から話を聞いた、それでなんだが、わぎょう君は皆から、どう思われているか知っているかな」
「いや、知りませんが」
「だから駄目なんだよ」声が少し荒げている。
「最近店長は仕事していない。特定の人間に贔屓している。そして何でバレンタインの日に女子にだけ花を送った?好きな従業員でもいるのか?」と言われた。
「バレンタインは駅に男性から女性へ感謝をしようと言うポスターが張っていたので、今の業績は女性陣の頑張りだと認識しているのでやりました」と答えると
「それは軽率だろう。だから誤解されるんだ。」
「すみません」と謝り黙った。
そしてオーナーは、やり直すなら今以上に頑張ってくれと言われたが、全員でないにしろ何人かはいいように思っていないとするのなら、もう潮時かと思い退職を決めた、
“味方は誰もいないのと一緒だろ”
10月はパチンコの利益をいつもより2割増しの成績で終わる事が出来た。
そして10月いっぱいで退職したのだった。
Ⅽ型肝炎を患ったままの状態で暫く生活が大変だった。
異常なほど酷い倦怠感と闘いながらハローワークに通う。
仕事が決まらないまま1年が過ぎた。
一年間で面接を受けたのは1社と書類落ちが1社だった。
ダラダラした生活になっていく、ブロッコリースプラウトが肝機能に良いとネットで見る。
そして妻の買い物に付き合った時に、カイワレ大根の様なもので「ブロコッリースプラウト」と書いてある。
嘘か真か解らないけど食べてみる事にする。
そんな直ぐに変わる訳はないが試す価値はある。
食べた感じは「うん、カイワレだ」
退職金が底をついてくる少し焦りを感じてきた。
まねきねこの面接を受ける事にした。
一応店長職希望で受けた。
「ご家族は応援してくれますか」との問いに
「はい、大丈夫です」と答えたが実は細かい話をしなかった。
とりあえず駅前通り店で仕事することになった。
2015年9の月
まねきねこでの仕事は、なかなか刺激的だった。
P店時代に接客はやっていたので苦はなかったが、トレイを持っての飲食物の運搬は緊張した。
コケるなよ・・・
段々と慣れていった。
仕事も楽しかった。(若い子いたからかも・・・顎で使われても気にならなかった)
朝4時まで、いきなりワンオペは焦りまくった。
「大丈夫!客こないから」と言われたが
来たよ。来ましたよ。おいおい嘘だろ・・・
ほとんど、うろ覚えでしかない状態でのワンオペちゃんとできるんか?
食べ物オーダーされたら、どうすんだ~
なんとか5時前にはお客は居なくなったが後始末がぁ~
金銭の締めだ・・・これがまた時間のかかる事かかる事
7時前には追われたが、ど~っと疲れた。
何とか慣れてきた頃、妻がこう言う。
「このままだとお金が足りない」
”はぁ~店長目指して頑張ってるのに・・・え~っ”
そして郵貯の保険解約して別の仕事を探す羽目になった。
探している間店には、P店時代のかっての仲間(女の子達)や他店の店長、遊技台の営業マン達と会った。
みんなその当時の呼び名で呼ぶものだから恥ずかしかった。
てんちょ~、しゅに~ん、にっちょ~と
営業マンからは、狙いを外さない機械選びとゆう事で一目置かれてたらしい。
ワンオペで嫌な処は朝4時がめっちゃ嫌だった。
何故かとゆうと感じるのです。
お客がいる時は良いのだけれど、居なくなると妙な気配が頭をよぎるのです。
そんな噂は無いのだけれど気味が悪いのです。
そうして、トヨタの契約社員になる事になり、1月いっぱいで辞める事になった。