わぎょうの日記

アニメ・映画・雑記ブログです。

「パチンコの景品交換所、店員に聞いても場所を教えてもらえない問題」を考える。

景品交換所のイラスト

 

「これ交換したいんだけど?」

「これって何?こんなの要らないんだけど、

換金できるって聞いたんだけど」

「初めてきたんだよね。これどこで?」

「店員さんなら、知っているでしょ?」

「教えてよ」

「ねえ、教えてよ」

教えてくれない換金所の場所

挙句の果ては、あっちこっちと

彷徨いロールプレイ

『交換所どこ?』

 

 

はじめに

Microsoft Startの記事の中で「パチンコの景品

交換所、店員に聞いても場所を教えてもらえ

ない問題」という記事が目に入った。

元パチンコ店店長という昔の肩書をもつ筆者

としては、読まずにいられなかった。

今は確かに教えていない、新しい店は敷地内

や建物内に交換所があるが、街中の老舗のパ

チンコ店だと隣の雑居ビルの中や分かりづら

い場所にあったりする。

初心者や新規の客には不親切なのは良く分か

る、店員達もなんで教えたら駄目なのだろう

か、店舗から、それなりの説明は受けている

だろうが疑問を持ったりしている店員も少な

くない、同じ建物内に換金所がある場合は、

特に思う事だろう。

店員の中には、友人とかには「自分から聞い

たのは内緒」と教える方もいるのだ。

何故、教えて駄目なのか、案内しても駄目な

のか、これには理由があるのだ。

 

警察庁が「換金が行われている事を知らない」

2014年8月25日の朝日新聞によると、当時の

自民党「時代に適した風営法を求める議員連

盟」が警察庁の担当官に意見を求めたところ

「パチンコで換金が行われているなど、まっ

たく存じあげないことでございまして・・・

」と返答したそうだ。

パチンコは玉を景品に交換、景品を古物商が

買い取り、景品納入業者が買い取りパチンコ

店に納品する、所謂、3店方式ですが、パチン

コ店が玉を景品に交換というところで、換金

はしていないと言うところではないだろうか

2000年代は、パチンコ系番組が、よく放映し

ていました。

パチンコ店の裏側のような番組で釘調整して

いたりとか、景品交換するお客の様子なども

流れました、興味のない人間は見ないでしょ

うが、当時、数億円産業とか息巻いていた業

界だったので聞かない、聞いていないは、

「これが官僚?」と言わざる得ない。

議会に出ているのに資料不足でしょ。



3店方式とは

終戦直後は、煙草などの景品を買い取る人が

いて、仲介役して利益を出していた者がいた

。(特殊景品は存在していない)

暴力団などが介入してくるようになり「たば

こ専売法」を制定して規制をかけたが、景品

がチューインガムや砂糖に変更され、この利

権を巡る争いが激化した。

景品交換行為の健全化の結果、1961年に元大

阪市警警察官が考案して誕生した「大阪方式

」がきっかけとなり、それが全国に普及した

景品交換業務を大阪身障者未亡人福祉事業協

会に委託させることで、社会貢献していた。

特殊景品とは

パチンコ玉・コインを現金と交換可能な品物

先程も書いたように、古くはタバコ、チュー

インガム、砂糖だったが、筆者の記憶だと、

ボールペン、ジッポの石などもあり、今のよ

うなプラのケースに入ったメダルのようなも

のとなった。(東京は金の地金で、ケース外し

時価で買取業者に時価で買い取ってもらう

ニュースも流れた)

もしかしたら発端

数年も前の話だが、筆者がパチンコ店主任時

代に、景品の自社買いで挙げられた店が出た

とゆうニュースが耳に入った。パチンコメー

カーの営業マンか組合からの連絡だったと思

う、普通に聞くと自社買いは禁止なのに馬鹿

だなと思ってしまうのだが、何かが違うらし

い。

警察官がパチンコ店に普通の客を装い、特殊

景品の交換場所を聞くというものだった。

そして、案内したり地図で説明すると自社買

いを疑われ捜査というものだった。

摘発されたパチンコ店は景品カウンターの裏

に案内して、本当に自社買いしていたようだ

が、この「客を装い」の部分で恐怖したパチ

ンコ店は、換金所の場所を答えてはいけない

、教えてもいけない、地図表示もやめようと

なった。この時期、自社買いの摘発が数件あ

りました。

頭取り(競合店に行って、お客の人数を調査)

や景品交換時に、わざと聞いてくることもや

ってましたね。

最後に

この記事の書き出しの「パチンコの景品交換

所、店員に聞いても場所を教えてもらえない

問題」だが、確かに今更感は拭えないほど経

過しているが、教えると警察が介入すると言

う事に身構える店舗が多いのも分かる、摘発

されても、されなくても誤解を生む事に成り

得るからだ、特に悪い噂は一人歩きして尾ひ

れはひれとなっていくからだ、心情としては

、お客に親切にしたい、案内したいが実際の

事だろう。

結論としては、警察庁は元警察官が考案した

3店方式を認める事、それによってパチンコ

業界も健全な3店方式の維持を務める事、こ

うすれば意地の悪い事をしなくて良くなてい

くのはないだろうか

記事の中の「客が増えない」の理由は、この

問題も大いに在りうるが、釘調整をしなくな

ったこともある(スタート釘の調整だが、グレ

ーの店は未だにある)、昭和後期は2.2円、2.5

円の低い交換金額が主流だったが、平成に入

って3円、等価などの高レートでギャンブル

化が一層高まった事で、警察の目が厳しくな

ったも実情で、遊技というものから遠くなっ

てきているのが、もっともの「増えない」の

現状なのではないだろうか?

某国の資金源という話が広まり過ぎたのも拭

えないものだろう。