昨晩、Xのスペースな中で
パチンコのような話がでて
朝起きたら書きたくなって書いてみた。
子供の頃のパチンコ店
店の前を通る度に聞こえる
「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ」
と外のスピーカーから流れる「軍艦マーチ」
けたたましい印象だった。
今は、その「賑やかしい」いや
「騒々しい」とは無縁のとなり
店の前や周囲は、新装開店やお店の
フラッグが静かに、たなびくだけだ。
「今のパチンコ店は、店先に行ってもワクワクがない」
を書いてみようかと思う。
はじめに
社会人になって、先輩に連れられパチンコを
憶えて、39年もの歳月が流れた。
パチンコ店のイメージは、怖い人達の集まる
場所だったのが、漫画「こち亀」により、ソ
フトなものになっていった。
マンガに出てくるパチンコ店は、お菓子、煙
草、缶詰を主人公やキャラが大量に抱えて出
てくる、といったイメージが多いからだ。
とは言え、小学生の時は、あの賑々しい騒音
を「運動会」のように思えてたのは、懐かし
さを憶える。
筆者が、パチンコ業界に入ったのは遠い昔だ
まだ、小さい店も点在していた頃、騒音問題
からなのか、店先を通っても子供の頃に感じ
た「賑々しい」は無くなっていた。
だが、店の中に入ると一転、あの感覚は、す
ぐに戻って来た。
開店時間、お昼、3時、5時、7時と「軍艦マ
ーチ」ではないが「TRUTH」そう、あのF1グ
ランプリのテーマ曲が店内を盛り上げていた
さらに、店員さんの「呼び込み」「スタート
マイク」(煽りマイク)が飛び交う
それはそれは、活気あふれる店内だったし、
お客も沢山居たのだった。
そもそも、なぜワクワクしないのか?
店に入れば、今流行りの曲やノリの良い曲が
かかっている、昭和生まれには平成初期まで
の方がワクワクしてしまう。
近所の大型パチンコ店では、4円貸しのパチ
ンコ台は出玉を積んでいるのだが、積んでい
る光景を見ても、昔ほどワクワクしない、い
や全くしないの方が正しいかもしれない。
店内に入ると、昔と違って楽しさが無いのだ
いくら店員さんの笑顔を振りまいても、楽し
いのが伝わらないのだ。
「おかしいなぁ」出玉が積んでいるのを見た
だけでも、昔はワクワクしたのに「この店は
出している」という期待感で一杯だったんだ
けどなぁ
今、足りないものは、パチンコ台のシマに飾
られる装飾品でもない、人が生み出す活気な
のではないだろうかと思う。
昔、感じられた活気と熱気は、射幸心を煽る
という事で規制された「マイクパフォーマン
ス」だったのではないだろうか?
お客によっては、是非はあるが、意味が無い
行為と思うのは如何なものだろうか?
マイクは射幸心を煽る?
射幸心を煽ると言う事で、
「ドル箱規制」出玉積むのをドル箱10箱までにした
「連荘規制」でリミット付きのパチンコ台
「出玉規制」出玉を2300から2000にと減らした
そして、「文言規制」
それまでは、出血大サービス、甘釘、高設定
など様々な言葉を使用していたが、規制に当
たるとして使えなくなってしまった。
・甘釘や高設定を匂わす
台に付ける高設定札や甘釘の札などの装飾
店外のノボリ、ありとあらゆる文言が規制
された。
・特定の日をアピール
イベント系で例として
「海まつり」「エビカニカーニバル」
「花火大会」「ジャグラーフェスティバル」
その台を連想される文言も駄目ということで
後に特定機種用いたイベント、出玉を連想し
うるイベントも禁止となっていった。
こうして、ここから「マイク」へと規制が伸
びたのであった。
「じゃんじゃんバリバリ」やスタートマイク
の「何番台フィーバースタート」煽る行為と
して案内放送以外は禁止になったのだ、だが
コンピューターによるスタートコールは、当
時例外だった。こうして「呼び込み」と言わ
れるマイクパフォーマンスも徐々に使われな
くなっていった。
案内放送とは、新台入替は閉店時間の変更や
開店時間などの案内や休業などが殆どである
そうそう、目押しサービスも「第三者が賞品
の取得に関わる事を禁止する」だったかな、
これに抵触すると言う事で店員のサービスは
禁止になった。(昔の事なので忘れてきた)
周りにできる競合店は、古臭いやり方から、
今のようなデパートやショールームのような
やり方にシフトしていったので、自然と消え
ていった。
呼び込み「マイクパフォーマンス」
当時は、男性店員は必ず覚えたものです。
呼び込み
いらっしゃいませ、いらっしゃいませ
いらっしゃいませ、ありがとうございます
いらっしゃいませ(ありがとうございます)
本日も何かとお忙しい中 あの街この街
数ある遊技場 娯楽場の中より
パチンコするなら スロット打つならと
当ホール多数様 大勢様
御指名御来店 誠にありがとうございます
マイクロホンの上からではございますが
店主並びに
従業員一同になり代わりまして
お客様お一人様お一人様に
心から深く厚く 深く厚く
御礼申し上げます
本日も表看板裏看板にに嘘偽りなく
出ます 出します 取らせます
徹底的に取らせますと
豊富な出玉を3拍子も4拍子も
取り揃えてのお出迎えで御座いますれば
どちらのお客様も 粘りと頑張りを持ちまして
本日のより良きラッキーご幸運を
しっかりとがっちりと しっかりとがっちりと
お掴みくださいませ ありがとうございます
いらっしゃいませ、いらっしゃいませ
いらっしゃいませ、ありがとうございます
いらっしゃいませ(ありがとうございます)
〇〇商店街のご通行中の皆様
こちらは皆様お馴染みの
娯楽の殿堂 憩いのオアシス
〇店名〇でございます。
サー意気揚々 意気高らかに
中へ奥へとお入りくださいませ
中の方には優秀機 奥の方には抜群機が
連日連夜出しまくりと
連日連夜お祭り騒ぎと
なっておりますれば
お手に合います優秀機1台
お選び頂きまして
ジャンジャンバリバリと
ジャンジャンバリバリと
お出しくださいませ ありがとうございます
昨日も当店自慢の釘師が
草木も眠る丑三つ時に
お客様が取れますように 出せますようにと
徹底的に 徹底的に釘を開けてのお出迎え
どうぞこのチャンスをお見逃しなく
粘りと頑張りで 粘りと根性で
一気にジャンジャンバリバリと
ジャンジャンバリバリとお取りお出し
お楽しみくださいませ
ありがとうございます
何と言ってもパチンコパチスロ必勝法
こちらは今も昔も変りなく
粘りと頑張り 粘りと根性
1に粘り2に粘り 3、4がなくて5に頑張り
為せばなる 為さねばならぬ
パチンコはスロットは
日頃ご自慢の黄金の右腕で
一発一発丹念に丁寧におうち頂ければ
必ずや 必ずや出て参ります
黄金の出玉 白金の出玉
粘って追加 頑張って追加
追加に追加を重ねられまして
本日のより良きラッキー御幸運を
しっかりとがっちりと
しっかりとがっちりとお掴みくださいませ
ありがとうございます
多少のスランプはございます
パチンコにはスロットには
スランプはつきもの
そこはお客様ご自慢の黄金の右腕に
より一層の磨きをかけられまして
ハンドルさばきも鮮やかに
一発一発丁寧に 一球一球丹念に
お打ち頂ければ
必ずや 必ずや出て参ります
黄金の出玉 白銀の出玉
唄の文句じゃないけれど
土手の柳は風まかせ
可愛いあの子は口まかせ
パチンコはあなたまかせのハンドルまかせ
〇〇男のド根性 〇〇女の心意気で
本日のより良きラッキー御幸運を
しっかりとがっちりと
しっかりとがっちりとお掴みくださいませ
ありがとうございます
いらっしゃいませ、いらっしゃいませ
いらっしゃいませ、ありがとうございます
いらっしゃいませ(ありがとうございます)
この軽快なる軍艦マーチの
リズムに乗せられまして
館内絶好調の最高潮の最高潮の絶好調
あの台この台ははございません
見ての通りご覧の通り 全機全台大開放
赤字覚悟の大出血で御座いますれば
どうぞお隣のお客様に
お負けになりませんよう
粘って頑張って
本日のより良きラッキー御幸運を
しっかりとがっちりと
しっかりとがっちりとお掴みくださいませ
ありがとうございます
まだまだ続きますラッキータイム
パチンコのお時間は
これからが美味しい時間帯
連鎖反応のごとく 出て参ります
当店優秀機抜群台
次こそはお客様の番で御座いますれば
粘りと頑張り 粘りと根性で
本日のより良きラッキー御幸運を
しっかりとがっちりと
しっかりとがっちりとお掴みくださいませ
ありがとうございます
本日も何かとお忙しい中 あの街この街
数ある遊技場娯楽場の中より
パチンコするならスロット打つならと
当ホール多数様 大勢様 御指名 御来店
誠にありがとぅございます
まだまだパチンコのお時間はこれからが本番
どうぞ最終最後のお時間が参りますまで
粘りと頑張り 粘りと根性で
本日のより良きラッキー御幸運を
しっかりとがっちりと
しっかりとがっちりとお掴みくださいませ
ありがとうございます
いらっしゃいませ、いらっしゃいませ
いらっしゃいませ、ありがとうございます
いらっしゃいませ(ありがとうございます)
このような感じでやっていました。
筆者がマイクパフォーマンスをやっていた時
は、かなり端折って憶えやすく作成したが、
殆ど忘れてしまった。
この呼び込みをしながら、スタートマイク
を挟んで場を盛り上げたり、コーナー案内
などをしました。(客からすると煩かったか
も)
2014年まで店長職についていたが、不必要
と感じつつもNGワードを削除や別の言葉に
入れ替えとかしてやっていた。
上記の呼び込みだと18歳未満者の入場禁止
の内容がないので付け加えないと当時は、
使えないですね。
さいごに
昔は今のように人手も多くなかったので、店
内を走ると言う事も少なくなかった。
走りながら「マイクパフォーマンス」をする
人も、又箱降ろししながらの猛者もいた。
その光景に熱気や活気を感じ、身に染みてい
って、店に入ると「ワクワク」が呼び覚まさ
れるのではないだろうかと思ってしまう。
不必要と思われる「マイクパフォーマンス」
だが、当時は一役かっていたに違いない。
一番の結論としては「釘」が甘くならない事
がワクワクが減った原因であるのだが、警察
関連が認めない換金問題や釘調整などが、
より一層パチンコを面白くないものにさせて
ギャンブル性を高めているのではと思う。
交換が2円くらいの時は、負けることもある
が今のようにウン十万もって事は無かったよ
うに感ずる。